Home > 人工中絶について

○ 人工中絶の方法とリスク

避妊が失敗してしまうということは、妊娠するということです。 すでに結婚していたり、その予定のカップルであれば、妊娠を受け入れることもできるでしょう。

しかしまだ、そこまで踏み込めない二人だったり、 不慮の事故(事件)など望まない妊娠というケースも多々あります。 そうしたときの選択肢が、人口中絶です。

○ 中絶はいたし方ない手段です

中絶は最終手段。妊娠の後に行う手段なので、もちろん避妊ではありません。 生まれてくるはずだった赤ちゃんの命を奪い、その人生を取り上げるという残酷な方法です。 決して薦められることではないので、可能な限り中絶には頼らないでください。

日本での主な避妊は、コンドームです。失敗率約3〜15%という、 かなり不確実方法による避妊なので、望まない妊娠に至るカップルが後をたちません。

2012年度の人工妊娠中絶数は20万2106件。 年々、減少傾向にありますが、妊娠可能な女性も減少していってます。年齢別では次のとおりです。

 20歳未満は2万903件(全体の10.3%)
 20−24歳が4万4087件(全体の21.8%)
 25−29歳が4万2708件(同21.1%)
 30−34歳が3万9917件(同19.8%)
 35−39歳が3万7648件(同18.6%)

中絶が多い世代は10代であると思われがちですが、実際に多いのは20代です。 30代も決して少なくはありません。非常に多くの方が中絶という方法を選んでいます。

■ 人工妊娠中絶手術とは

人工妊娠中絶とは、妊娠が継続できない場合、妊娠を中断する手術です。 いつでもできるわけではなく、法律でリミットが儲けられています。 そのリミットとは、妊娠の21週6日まで。もしも妊娠22週0日を過ぎてしまっていたなら、 いかなる理由があっても中絶はできません。これは意地悪ではなく、母体を護るため厳格な法律です。
中絶手術を行うためには、本人と相手(胎児の父親)のサインが入った同意書が必要になります。

■ 人口妊娠中絶手術の種類

中絶の手術は、その時期によって異なります。何週目に入っているかによって、 方法や費用が変わるので、予め調べてください。

・初期中絶
 妊娠から11週6日までに行う中絶手術のことを「初期中絶」と言います。 手術の方法ですが、静脈麻酔をかけて機械的に子宮の中から妊娠の組織を掻き出します。

出産経験のない人は、子宮の出口である子宮頚管が閉じています。 手術をする前に、子宮頚管をある程度拡げるための前処置が必要です。 手術そのものは、早いです。5分程度で終わるので、日帰りや1泊入院など、短い時間で手術を行えます。

・中期中絶
 12週0日を過ぎてから行う中絶手術のことを「中期中絶」と言います。 初期中絶とは異なり、薬で陣痛を起こします。手術というよりも、「出産」のように産みおろす方法です。

人口のお産なので、子宮頚管を事前にしっかり拡げておく必要があります。 前処置は、初期中絶よりも大変になります。陣痛が早くくれば1日で終わります。 しかし、陣痛がなかなかこないと2〜3日かかることもあります。手術後は、普通のお産と同じです。 子宮の戻り具合などを見る必要があるので、直ぐには退院できません。 トータルで4〜5日の入院になることもあります。

中絶後は、胎児の火葬の手配が必要です。また、死産証明書を役所に提出しなければいけません。

■ 中絶手術のリスク

手術には、リスクがあります。これも、初期と中期ではことなりますが、 どちらもとも「子宮内感染」にかかるリスクは共通しています。

「初期中絶」は麻酔をかけて、子宮に器具を入れるので、 麻酔によるアレルギーや子宮内への妊娠組織の遺残、子宮内感染の危険があります。 ときには、子宮穿孔(子宮に穴があく事)という可能性も考えられます。

一方の、「中期中絶」のリスク。こちらは、時期尚早の妊娠を起こさせるので、 子宮そのものに、影響が現れます。子宮頚管裂傷の危険があるし、 陣痛が強すぎた場合には子宮破裂の可能性もうまれます。 子宮の収縮不全などによる多量出血も考えられます。

■ 中絶手術後の不妊症

中絶手術をしたあと、妊娠しにくくなったという話をききます。 中絶を行ったからといって、必ず妊娠しにくくなるわけではありません。 きちんとした安全な手術を受けさえすれば、その後の妊娠への影響はほとんどありません。

ただし、手術のときに何らかのトラブルがあると、妊娠しにくくなることがあります。 トラブルらしいトラブルがなくても、中絶手術を何度も繰り返していると、 子宮内膜が薄くなってしまい、着床障害の原因となります。 子宮内膜は、着床時のベッドなので、それが薄くなると妊娠が難しくなるのです。

■ 同意書について

本人と相手(胎児の父親)のサインが入った同意書が必要になると言いましたが、 事情によっては、免除されることもあります。また、やむにやまれない事情があれば、 産婦人科によっては、相談に応じてくれることもあります。

・同意書が必要でないケース
 強姦などによる妊娠
 相手が死亡している
 妊娠本人が未成年で相手も未成年で明らかに養育能力に欠ける

・無くても良い場合があるケース
 相手が遠方で、郵送もFAXも出来ない状況にある
 行為のときの記憶がない
 対象者が複数で父親が誰かわからない
 相手が逃げた
 相手に連絡がつかない
 相手が監禁されている

同意書は原則として必要なんですが、特殊なケースによっては相手の同意は必要ないということです。

妊娠中絶しなければならない事情にある場合(WEB抜粋)

妊娠中絶手術は例外なく、麻酔してから行います。麻酔の方法は、その方の体の状態に応じ、 いくつかの方法から個別に選択し、実施しております。当院では北米の大学病院で使用されて いる鎮痛効果のきわめて高い麻酔薬を使用し、静脈注射の点滴管の中に、量を分割、調整し ながら注入します。多くのクリニックで使っている誘眠性の全身麻酔剤には痛み止めは入って いないので、効果の切れる際に強い下腹部痛を感じることがあります。また手術中に無意識な 不安運動、異常興奮の併発することもしばしば・・・

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